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[今回の取材先]
第26回横浜国際女子駅伝
みなとみらい21「横浜赤レンガ倉庫」発着・横浜市内42.195km駅伝コース
[ハマスポWave記者]
2008年3月10日Up

それぞれの未来へ紡ぐ襷
Text:徳田 美由貴

 快晴にも関わらず強い風が吹き、まだ肌寒さが感じられる2月24日に横浜国際女子駅伝は開催された。その寒さに誰もが悶える中、選手たちは懸命に横浜の地で襷を繋ぎ、ゴールまで駆け抜けていった。彼女たちが凛々しく走る姿に、どれだけの人が勇気と感動を貰ったのか。そして、熱くさせられたのか。

 どの選手も、襷には魂と情熱を込めている。それだけは間違いない。各地域・国の選抜チームを背負うのだから、思い入れは並々ではないはず。この大会で全チームが目指すゴールは、スタート地点でもある赤レンガ倉庫前。各選手の年齢も競技経験のキャリアも異なるが、全員が思いを1つにしなければゴールには辿り着かない。

 実はこの駅伝が催されている最中、横浜市内の小学校チームが走るミニ駅伝もあった。小学5・6年生が中心となっていたチームがほとんどだ。出場チームの一つ、新羽小学校の選手たちは、元気いっぱいに
―「沢山の応援があって気持ちよく走れました!」

と口を揃える。まだまだ若い彼女たちにとって、マラソンや駅伝の醍醐味は「走り終わった後の快感」だと言う。アンカーの福井望未さんも、

―「アンカーはプレッシャーだけど走るのは楽しい。」

と笑顔で話した。“走りは楽しい”という原点を忘れずに、彼女たちは走り続けていくことだろう。

元気いっぱいのミニ駅伝
元気いっぱいのミニ駅伝
 

ミニ駅伝が一足先に終わった頃、メインの駅伝もヒートアップしてきた。選手と同様に、路上の観客からの声援もゴールに近づけば近づくほど大きくなる。赤レンガ倉庫前では、アンカーの選手がゴールテープを切る毎に多くのカメラのフラッシュが焚かれ、チームメイト同士で走りを称え合うシーンが数々あった。熱い涙、抱擁、歓声…それは閉会式まで絶えなかった。
ゴールした吉川選手を迎える日本ナショナルチーム
ゴールした吉川選手を迎える日本ナショナルチーム

そんな中、今回の駅伝を支える一員となった人の選手と監督にスポットを当てた。まずは、神奈川チームの倉林俊彰監督。倉林監督はこの駅伝で監督をやっていて、こう感じていた。

―「挽回したいという気持ちが、選手に力を出させたのでしょう。同じ県内チームだからというのもあるのか、よくまとまっていた。」

まさにその通りだ。チームのまとまりが、襷を繋ぐための最大要素なのだから。

―「選手には、自分の所属するチームの監督とのコミュニケーションを上手く図ってほしい。そして、それを将来に生かしてもらえたらと思う。」

例え選手たちが自分の所属チームの一員でなくとも、倉林監督が神奈川チームの選手たちへかける期待は大きかった。
8位でゴールテープを切る神奈川選抜チーム
8位でゴールテープを切る神奈川チーム

 その倉林監督率いるパナソニック所属で、日本ナショナルチームの吉川美香選手は、この駅伝をこう振り返る。

―「まず、地元・横浜で走れたことが嬉しいです。もう一度チャレンジしたいという思いが今は強いですね。また一つ課題ができ、1つのステップになりました。」

この大会をステップとし、今後さらに飛躍するために

―「走りこみの時期を生かし、レベルを上げていこうと思います。もちろん、トラックシーズンも大切にしながら。」

と語った。監督の熱意は、教え子に直に伝わっている様子だった。


走りへの情熱なら、東海・北陸選抜の高橋紀衣選手も並々ならない。高橋選手は、今回走ってこのような思いを抱いていた。

―「調子は良くなかったけれど、全力を出そうと心がけた。選抜に選ばれた以上、代表という意識を強くして走り抜きました。走っている間は、沿道の声援がとても力になりました。駅伝は個人とは違って皆で走るから、そういった応援も励みになります。」

そう熱く話してくれた高橋選手のこれからの目標は、次の通りだ。

―「日本のトップに近づきたい。できれば世界も目指したい。」
東海・北陸選抜 高橋紀衣選手
東海・北陸選抜 高橋紀衣選手

 高橋・吉川両選手は、将来きっと今より磨きぬかれた走りをしているに違いない。

 ランナーは年齢・性別関係なく、それぞれの未来へ紡ぐべき襷を持っている。それを何度も繋いで、人1人の選手人生が繰り広げられるのだ。マラソン・駅伝をやっている全ての人は、悔いの残らぬよう自分の未来への襷を繋いでいくことだろう。



●体験取材の感想●
人の走る姿は、見る人全てを熱くさせるのだなと改めて感じました。駅伝ほど、選手と観客が一体となれるスポーツは少ないでしょう。機会があれば、来年またこの大会を見に行きたいです。




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