晴れ渡る青空の下、元気いっぱいに日産スタジアムで走り回る子供たちがいた。この子供たちは、NSAA(=日産スタジアム・アスレティクスアカデミー)の受講生だ。
NSAAは普通の陸上教室に見えるが、実際は年代別の5つのグレード(以下G)から成る。施設が充実した日産スタジアムが練習場で、代表者の高野進さんを筆頭とした優秀な講師の方々の指導もある。こうした恵まれた環境の中で、様々な受講生が各自の目標に向けて日々練習に励んでいる。
NSAAの魅力はそれだけではない。年齢・性別や陸上競技経験の有無を問わずに、コース別に健康増進のために体を動かしたり、試合に向けて本格的な練習ができたりするのも魅力のうち。それに、受講生各々のライフスタイルや運動能力などを考慮した指導が行われている。

G5健康コース(サクセスフル・エイジング系)に所属して練習をしている照井晶子さんは、小学校〜高校時代は短距離選手で、多くの大会で好成績を残していたが、高校卒業後はしばらく現役を退いていた。それでも走っている夢を見るほど走るのが大好きで、NSAAの存在を知るとすぐに入会したという。だが、長いブランクを取り戻すのには相当な苦労があったらしい。その時を振り返り、照井さんはこう話す。
「中高生時代に部活で出来ていたことが出来なくなっていて、最初はトレーニングに全然ついていけなくて落ち込んでいました。それでも続けられたのは、コーチの温かい励ましがあったからです。」
照井さんを勇気づけたコーチの励ましとは、『(コーチが)新たに気づいた長所や変化に気づく』という方法だった。そのおかげで、入会から2ヶ月も経つと徐々に本来の感覚を取り戻し、今では気持ち良く走れるようになった。そんな照井さんには、どうしても達成したい目標がある。
「中学の頃、市大会で出したタイムをもう一度出すこと。」 NSAAで走る楽しさを再確認し、昔とはまた違った発見に気付いた今、彼女はこの目標へと着実に進んでいる。
また、G5のコーチの比留間修吾さんは、現役の選手であり、吉田香織さんは、現役時代に数々の輝かしい成績を残し、引退してから指導に当たっている。なぜNSAAのコーチを志したのかというと、2人とも口を揃えてこう語った。
「多くの人にアマチュアスポーツの楽しさを広めたいと考えたから。誰にでもできて、楽しく長続きできるスポーツの魅力を見出したい。」2人がコーチをやる上で、指導しながら受講生の成長を実感するのは勿論のこと、自分達も受講生から学ぶことは多かったという。
「NSAAでは色々な人に出会いました。いざ自分がコーチとなってみて、スポーツを社会に伝える番となってからは、自分の指導者としての成長がありました。」
と比留間さん。コーチとしての成長もあったからこそ、スポーツに対する見方が現役時代とは大きく変わったらしい。そして吉田さんは、
「受講生のみなさんには体を動かすことをもっと好きになってほしいです。楽しむことによってモチベーションを維持し、スポーツを長く続けていってもらいたいですね。」
と話す。NSAAは主に、アスリート支援事業や育成に力を入れているが、最大のテーマは“スポーツを長く、かつ楽しく続ける”。それが2人の言葉から伝わってくる。

NSAAではこうした指導だけでなく、『脳を鍛えるスポーツ講座』と称してスポーツをやる人の為の理論講座も開講している。講義内容は毎回違うので、色々な角度から理論的にスポーツを見て、それまで知らなかったスポーツの不思議や知識を得られる。これはまさに、「理論」と「実践」のバランスを十分に考えた講座といえる。全てのスポーツは「理論と実践」のどちらかに偏りすぎると、なかなか上手くいかないものだから。
これからもNSAAは更なる発展を見せるだろう。向上心を持ち、スポーツをこよなく愛する多くの人達のために、今日もNSAAは走り続ける。
