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[今回の取材先]
第38回港北区民バスケットボール大会
会場:港北スポーツセンター
[ハマスポWave記者]
2007年12月26日Up

我が情熱と魂 for Basketball
Text:徳田 美由貴

バスケットボールは、短時間ながらも多くの得点で争われる激しいスポーツである。一見あまり目立たない動作でも、試合展開を大きく左右する。限られた時間の中で繰り広げられるパスの回し合い、放たれるシュート、そして選手たちの走りは、どれも目まぐるしい。球技の中でも、これほど激しく個々やチーム全員の魂と肉体がぶつかり合うスポーツは、ほとんどない。

 今回の取材で向かったのは、12月15日に開催された港北区民バスケットボール大会。出場した68チームの激しい熱戦が、そこにはあった。その中でも大苑(だいえん)という男子チームは、そんなバスケットボールの厳しさと楽しさを直に伝えていたようだった。
爽やかな白ユニフォームの大苑の3回戦は、黒ユニフォームでどことなく威厳を漂わせているチーム・Gets(ゲッツ)が相手。第1〜2クォーター前半では、スリーポイントシュートが気持ちの良いほど次々に決まり、大苑はかなり波に乗っている様子だった。試合運びも、完全に大苑ペースで進んでいく。
 しかしその後半を過ぎると、大苑の疲れに比例するかのように、Getsも徐々に勢いを増していった。シュートがなかなか決まらず、苦しむ大苑。それまで30点ぐらい差があった両者の得点も、かなり詰められ気味だ。少しでも大苑にパスやシュートのミスがあると、Getsはそれを見逃さずに果敢な攻めを見せる。「まだ点差があるから大丈夫」と余裕を見せていた大苑だが、さすがにその表情もこわばってきていた。
 もう、このままじゃ大苑が敗れてしまう。誰もがそう思った時、土壇場のスリーポイントシュートが決勝点となり、彼らは勝利を手にした。結果は100対99。最後の最後まで、大苑はスリーポイントシュートに救われたのだ。
 何とか勝利したものの、大苑にとってGets戦は課題の残る1試合になったようだ。大苑の代表は、試合をこう振り返る。


―「ゲームの流れは上手く作れたが、焦りから付け込まれるパターンが多かった。また、相手を恐れてしまう傾向もあった。これは、まだ勝ちなれていないことが原因だと思う。」

チームワークは、ゲームを勝利に導くに当たってとても重大な要素だ。代表はそれを高めていくために、これが必要だと話す。


―「何より“話し合い”をすること。試合でも練習でも同じです。」
 大苑のチーム平均年齢は約30歳ということもあり、仕事や家庭の事情で練習に参加できないメンバーもいる。練習も、中学校などの体育館を利用してどうにかやっている状態。しかし、雰囲気は学生時代に比べて自由な感じだという。彼らのモットーはそこにある。

―「楽しみながら、上を目指していきたい。今回のような大会で、誰からも恐れられるチームになるのが最大の目標です。」
 
メンバーは、口を揃えてこう言った。また、それぞれの考える目標のチーム像は「走れる」、「基本がしっかりできる」「ディフェンス力がある」とのこと。
 
一見自由だけど、バスケ魂は人一倍。それこそが大苑なのだろう。


 
 バスケに熱いのは、選手や監督だけではない。こういった大会をサポートするスタッフだって、バスケがとても好きでたまらない人にしか務まらない仕事だ。次は、港北区バスケットボール協会を代表して、
永井由紀さん、玉村裕子さん(2人共に競技部)、梨本貞雄さん(事務局長)、金子朋広さん(審判部)の4人にお話を伺った。

―「今回の大会は、比較的レベルが高いので、盛り上がりがあるように感じます。このまま怪我もなく、無事に終わってほしいと願っています。」 

と話すのは、協会に携わって20年ほど経つ梨本さん。協会の仕事は、ほぼ無償のボランティアで成り立っている。部活やクラブにマネージャーがいるように、大会にもマネージャーは必要だ。同じ協会役員である玉村さんと永井さんはこう話す。

―「協会の仕事はやっていて楽しいです。試合も、コマを進めるごとに楽しくなっているのが分かるので。」

 協会と同様、どの大会や試合でも責任重大なのが審判。ジャッジの一つ一つが、試合の流れを作る。時には選手ともめることもあるが、審判の反骨精神で試合を進めていく。金子さんは少なからず、この審判の仕事に大変さとやりがいを感じている。

―「よくクレームをつけられます。しかも審判の制度は、なかなか分かりにくいですね。派遣人数も限られていますし、講習会も年1回しかないので。ただ、『ありがとう』と感謝の言葉をかけられた時は非常に嬉しいです。」
 
そんな4人にとって、バスケとは何なのだろう。それを尋ねると、全員から共通してこのような返事が返ってきた。


―「生活の一部です。人生です。」


 4人共バスケに対する情熱は、大苑のメンバー同様に揺るぎ無い。4人各自の目指すものは、次の通りだ。
(以下、敬称略)

梨本「バスケは、とことんのめり込めるスポーツです。いつかマスターズリーグでプレーし、今まで以上に普及させていきたいと思っています。」

金子「審判として、何事もなく試合を進めていきたいです。」

玉村「私のバスケ人生には終わりはありません。これからは、大会への参加チームをもっと増やしたいですね。」

永井「もっとみんなに、バスケの大会について知ってほしい。それが目標です。」
 

 どのスポーツにも共通することだが、どんな大会であっても中途半端な気持ちで参加する選手・役員・審判はいない。そのスポーツへ対する熱いハートを持った役員や審判によって大会が支えられ、同じハートを持つ選手たちによって熱戦が繰り広げられる。この大会が開催された港北スポーツセンターは本当に寒かったが、参加者・大会関係者全員のバスケへの情熱と魂の集結によって、自然と暖かくなっていった。



●体験取材の感想●

この体育館は、本当に寒かったけど選手たちはよくがんばっていたと思う。
記事に書いてあることは本当で、取材している間に体育館が熱気で暖かくなっているのを感じました。やっぱり、何かに熱くなれるっていいな思いました。
選手、役員、審判の方々はお疲れ様でした。





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