尾瀬が単独の国立公園になったので、改めて見どころや時期を探してみました。あまり多く思い起こされてしまうので、季節順に紹介してみようと思います。
尾瀬ヶ原は、残雪に一面覆われている4月下旬から5月中旬にかけては、真っ白な原から雪解けと共に水芭蕉の季節に移行していきます。尾瀬といえば水芭蕉、というくらい有名になってしまったミズバショウ。皆さんの多くは最盛期を目指して来ようとしていますが、私が一番きれいだと感ずるのは、最盛期前のミズバショウです。またお客さんの声も、一つ一つの花(包)が真っ白に見える、最盛期には少し早い時期のミズバショウを見て、その白さに感動した話を多く聞いています。
その年にもよりますが、6月中旬頃にミズバショウのシーズンが終わりとなる頃には、日だまりの木道脇に小さな植物が目立つようになってきます。特に7月上旬は、尾瀬ヶ原や至仏山の高山植物の最盛期となります。至仏山の登山は、早出して登り、時間をかけてゆっくり見てほしい。タイミングが良ければ100種類くらいの花に出会えると思います。
7月上旬〜下旬には、ニッコウキスゲが咲き始め中旬の最盛期には、黄色の絵の具を流したように群落を見ることができます。また、この時期にはホタルがみられます。夕食後、宿泊客の感動の声を聞くのも楽しみの一つです。
この頃から9月中旬頃までの朝もやのあがる時間帯、それは運良く快晴になるような朝で、もやの粒子が一定の大きさになったとき「白い虹」が見られることがあります。これは幻想的です。
8月の尾瀬は、早くも秋の気配を感ずる時期になります。天候も安定し、暑い日が続くがさわやかな風が吹き渡ります。花も黄色や紫が目立ち始めます。
8月中旬を過ぎると登山者も少なくなり、静かな尾瀬を堪能できます。
9月中旬からは、秋の紅葉シーズンに入り、緑の中に朱色のウルシの仲間が目立ち始めます。夜空の星が次第に輝きを増し、夜の寒さを感ずるようになると空にはこれほど沢山の星があったのかと、すごい驚きを覚えます。
尾瀬の紅葉(黄葉)は、赤が少なく広葉樹の黄色が多いのが特徴です。山肌のブナ・ミズナラの黄葉が最盛期になるのが10月上旬。その頃尾瀬ヶ原は草もみじとなります。草の下半分は緑色だが上半分が黄土色にと変化していきます。
そして黄葉のシーズンが終わると間もなく冬の準備に入っていきます。登山者の少ない冬枯れの時期、流れる雲間から一筋の陽光が差し込んで、枯れ草が光り輝く一瞬は、これまた、格別ですね。
霜が降りると木道は滑って危険ですが、朝陽が当って原が一面に白く輝き出す、これもまた見逃せない朝の光景です。
尾瀬の登山は、時間をかけて、ゆっくり歩いて欲しいです。そうすれば高山植物や昆虫、自然現象が刻一刻と変化している様をじっくり観察できる機会が多くなります。
一泊すれば、写真でしか見ないような感動的な夕景や早朝の光景に出会い、ゆっくり堪能でききます。
宿泊するときは早目に小屋に着き、夕方は散歩に出る感覚で、小屋周辺をのんびり歩くと、また、そこには新しい発見があると思います。
市民の皆さん。健康づくりを兼ねて、ゆっくりと時の流れる尾瀬に来てみませんか。きっと心身共にリフレッシュできるでしょう。
(尾瀬龍宮小屋主人 萩原澄夫 TEL 0278−58−7301)
春から夏にかけて北海道を除く各地の山野に最も普通に見られるアザミです。春咲きのアザミはこれだけなので,間違えることはありません。
一見アザミに似ていますが、アザミのように葉が尖らず刺もなく、普通の葉を付けており区別は容易にできます。
また アザミのように種子は冠毛とならず、属も違いタムラソウ属となっています。
日当たりの良い草原で草丈1メートル近くまで成長するため良く目立つ存在となります。
尾瀬沼で発見されたことからこの名前がつけられた。
8月から9月中旬に本州の尾瀬の湿原に咲く。
茎の高さ50〜100cm。茎葉は長さ15〜30cm、長楕円形で、
縁は羽状に裂け、裂片は細く尖り、基部は広く、茎を半分抱きます。
花は紅紫色、上を向き、基部は毛糸針のような総苞片でおおわれ釣鐘形になります。
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